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卯の端其根日記

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(ホツマツタヱは暫くお休み)

潜在意識は人間関係を調和させる - 乃

2022/09/30 (Fri) 05:17:48

潜在意識の原理は、壊れた人間関係を修正することにも使える。人間関係の調和こそ、潜在意識がパワーを発揮しやすい。

私の友人の夫妻は、結婚当初から夫婦関係は壊れていた。言葉を交わせば必ずののしり合いになる。普通の会話が成り立たない。夫は妻のことを自分より学歴が高く、自己中心的でエゴの強い女性だと思っていた。妻は夫のことを家が貧しかった過去をずっと引きずったコンプレックスの塊だと思っていた。

何十回も離婚話になった。そして、妻から私に相談があった。「どうやっても上手くいかない夫婦なのは分かっていますが、離婚せずに長続きするにはどうすればいいでしょうか?」というものだった。

私はその妻に潜在意識の原理を説明した。

妻にやってもらった簡単な行動は、毎日瞑想の時間をとること。具体的には、まず深呼吸を数回行い、心をリラックスする。そして、最近自分が夫に言った言葉を思い出し、厳し過ぎたと思ったら心の中で反省して、夫に謝る。次に、自分と夫が和解して、笑顔で話している二人の姿を心に描く。その姿が瞑想の中だが、本当に起きていると実感するまで描く。

妻はこの瞑想を毎日決まった時間に行うことにした。初めは、自分の言葉を思い出すと、夫の嫌な面も思い出して、反省するどころか、心の中で再び相手を叱責していた。しかし、毎日続けて行っているうちに、心が穏やかになるのが自分でも分かった。一旦穏やかな心の状態にしてから、夫への自分の言葉を振り返ると、ひどい言葉だと認めざるを得なかった。次に、夫と和解する様子を描いてみた。いろいろ描いてみたが、「本当に起きていると実感すること」は難しかった。そして、「実感」できたのは、キッチンで、二人で料理をし、食事をし、そして、後片付けをしながら、話をしているシーンだった。そのシーンを描いていたら、話しながらお皿を優しく洗う実感が湧いてきた。

それから、言葉を交わせばののしり合いになった夫婦が、全く静かな関係になった。そして瞑想を始めて三週間後、夫が妻に「お前、最近変わったな」と口にした。そして、夫は、いつもは手伝うはずのない食事の後片付けを手伝い始めた。

その後、この夫婦の壊れた関係は、修復され、進化した関係になった。

Re: 潜在意識は人間関係を調和させる - 乃

2022/10/01 (Sat) 04:59:12

ニュージーランドに出張した時に出会った日本人女性は、前の夫との裁判のことで苦しんでいた。前の夫との間に2歳の娘がいて、その子の親権を前の夫が主張して裁判になった。前の夫は、ニュージーランド人で地元の有力者ということもあって、自分に有利な証言をする証人を揃えて、裁判は夫に親権が行く判決が出る見通しだった。その女性は、娘を奪われる恐怖で夜も眠れなくなっていた。

判決は三週間後。そこで、私は、彼女にそれまでの三週間、瞑想をすることを勧めた。「もし今の状況を創り出したのは、他人ではなく、自分自身の思いだったとしたら、自分のどういう思いが原因になったのか、自分を振り返って考えてください」と。

すると、過去を振り返っていた彼女が思い出したのは、夫と激しい憎しみ合いの中で、相手の顔を見た時に、夫の眼が自分の父親の眼と同じだと思ったことがあったという。私が彼女に話を聞くと、彼女は子供の頃から父親と折り合いが悪く、いつも父親から叱られ、殴られた記憶しかなったそうだ。彼女はそんな父を心の底から憎み、高校生の時には真剣に「この人を殺さないと自分は幸せにならない」と考え、包丁を持って父親が寝ている部屋に行こうとしたことが何度もあった。また、何度も家出を試みた。そして、高校卒業と共に家を出て、都会で就職し、二度と父親とは会わないことにした。その後、日本も出て、ニュージーランドに渡り、結婚した。これはすべては父親から逃げるためだった。

潜在意識を使うためには、まず、心の中にあるマイナスの思いを発見して取り除く必要がある。私は彼女に、前の夫との裁判のことは一旦横に置いて、忘れていたはずの父親との関係を振り返ることをしてもらった。ポイントは、「お父さんに過去にしてもらって嬉しかったことは何かを思い出す」こと。彼女は父親には何もいいことはしてもらっていないと言ったが、本当にそうか振り返ってもらった。すると、小学校に上がる前にランドセルを買ってもらった時のことを思い出した。当時の自分には大き過ぎるランドセルを父親から渡されると、新しい革の香りがした。この一つの思い出をきっかけに、毎日お父さんとの過去の記憶を思い出すことに集中した。思い出したことはすべてノートに書いた。父親には何もしてもらっていないと思っていたのが、意外にも多くのことをしてもらったことに驚いた。

二週間ほどたったところで、ノートに書いた内容を読み返してもらった。すると、急に涙が出て、止められなくなった。殺したいほどの憎しみを持っていた父親に初めて感謝の気持ちが湧いてきたのだった。

そして、彼女は気づいたことがある。結婚当初、夫は大変優しい人だった。しかし、どこかの時点から夫はひどい人間に変わった。その原因は、自分が夫を自分の父親を見る目で見ていたのではないか。その夫と結婚する前にもお付き合いした男性をすべて父親と同じ目で見ていたのではないか。つまり、父親は自分にとっても異性の象徴で、目の前の男性をすべて父親と同じく勝手に憎しんでいたのだ。それに気づくと、裁判で娘を奪われる状況は自分自身がつくったものだと静かに受け入れた。裁判の判決がどういうものになっても受け入れる覚悟ができた。

そこで、彼女は、父親と前の夫と自分が和解して、穏やかに話している光景を心に描いた。ちょっと前まではあり得ない光景だが、心に描いているうちに幸福感が湧いてきた。

それから数日後、彼女の自宅で電話のベルが鳴った。日本の母親からの電話だった。そして、母親が父親に電話を代わった。そんなことは日本を出て以来一度もなかった。父親は、「元気か。体には気をつけろよ」とだけ言った。父親が自分に対して絶対に言わない言葉だった。しかし、その声の波動は、自分が憎んでいた父親の波動とは全く違ったものだった。彼女は自分の潜在意識が変わったことを実感した。

判決の日の入廷15分前、突然控え室に夫側の弁護士が入ってきた。「この裁判の訴えを取り下げます。これで裁判は終わりにします」と言ってきた。前の夫の気持ちが変わったとのことだった。そして、娘の親権は母親の彼女に確定した。

その日を境にして、彼女の潜在意識にあった男性すべてを父親と同じに見る思いは消え去り、幸せな再婚をその後果たした。

Re: 潜在意識は人間関係を調和させる - 乃

2022/10/02 (Sun) 05:08:23

私はイギリスの金融機関に勤めていたことがあることは前述したが、実はその会社のロンドン本社に日本人は私一人だけだった。そういった理由で日本関係のビジネスはすべて私が担当していたが、私のやり方にいつも文句を言う人物がいた。イギリス人のボスだった。彼とは、日本企業の顧客向けのビジネスの意見が合わず、それが原因で人間関係はどんどん悪くなっていった。会議の中で常に互いの意見の欠点を指摘し合い、それを聞いていた他の社員たちが凍りついていた。

そんな時に、そのボスとロンドンから東京に一緒に出張に行くことになった。元々仲の悪い二人が日本まで一緒に行き、一週間共に動く。私が彼の通訳もしなければならない。しかし、行く以上は何の成果もなしに帰るわけにはいかない。追いつめられた私は、潜在意識の力を使って、ボスとの関係を変えようと考えた。

まず、ボスと自分との出会いから振り返った。初めから仲が悪かったわけではない。イギリスの企業に入った日本人の私をいちばん親身になって面倒を見てくれたのは、このボスであったことを私はすっかり忘れていた。では、なぜこんなに不仲になったか?一緒に日本関係の仕事をし始めて、意見の対立があったのが原因か。

では、なぜそんなに対立したのか?振り返って考えていると、彼は私を成功させて、会社に貢献できるように育成しようとしていたのかもしれないと気づいた。彼は、この会社に来る前に日本の金融機関に勤めていた。だから日本の企業のことはよく知っているという自負があった。もしかしたら日本人の私よりも客観的に日本企業の問題点を見抜いていて、彼の方法の方がより正しかったのかもしれない、と思うようになった。

私は、彼の上司としての部下を育てようという親心のようなものを感じ、それに対して、上司を批判的な目でしか見ていなかった自分を恥じた。そして、二人のコンビで、日本向けビジネスで大成功するイメージを心に描くことにした。折しもヨーロッパ全体が不況の時で、日本市場で頑張るしかない。会社の危機を救うのが、この会社で最も仲の悪いコンビになる、というイメージだった。

日本出張後、私もボスもいつの間にか相手の考え方を受け入れるようになっていた。 その後、次々に新たな日本向け商品の販売が決まり、会社に大きな利益をもたらすことができた。

コラム-(3) 渡部昇一・上智大学名誉教授の潜在意識 - 乃

2022/10/03 (Mon) 04:47:09

体験談にもお名前を使わせていただいた渡部昇一先生は、日本で最初にジョセフ・マーフィーの潜在意識の利用法を広めたことでも有名だが、先生ご自身も数々の体験談をお持ちだ。

先生が上智大学の英文科の2年生の時に、成績が良かったにも関わらず、アメリカ留学の選抜にもれてしまった。その後、当時、英語学の研究が進んでいたドイツへの留学を果たすことになるのだが、この時の潜在意識の力についてこう語っている。

「私は一時期、大学院長の助手をしていたのですが、ある日ドイツ語の雑誌を渡されて、訳すように言われました。そのなかにとても訳すのが難しい単語があったのですが、それがちょうど前の日の晩に私が調べたばかりの単語だったのです。そんなことが起きる確率は、確率論からいえばほぼゼロ。そうした確率以上のことを起こしてくれるのが潜在意識の力なのです。」

このことを、先生は、天から“はしご”が降りてきた瞬間と語る。

その後、ドイツ留学を経て、イギリスのオックスフォード大学へ留学。ここでジョセフ・マーフィーの著書に出会うことになる。そして、日本に帰国後、上智大学で英語を教えていた頃、アメリカに行きたいと思っていたところ、国際人材交流プログラムの関係者であるアメリカ人と知り合いになり、招聘教授としてアメリカの大学に行くチャンスに巡り会う。当時、ヨーロッパとアメリカの両方に留学した大変稀有な存在であったことは間違いないだろう。

また、学生時代から“書斎を持つ老人”に憧れていたそうだが、77歳のときに家を建て替えて、なんと15万冊収容できる書庫をお持ちになられた。

これも潜在意識の中で、ずっと願い続けてこられた結果か引き寄せたものだと感じる。

“夢を描いたら、目の前のことを着々と行う”を実践してきた素晴らしい体験談としてあげさせていただいた。

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